モデルのKokiさんが出演する2021年3月に発表された「VALENTINO」(ヴァレンティノ)の広告が炎上しています。
理由は、着物の帯の上をハイヒールで踏みながら歩いたり、帯を岩に乗せてその上に座ったりといったものです。
なぜこのような演出になったのか?Kokiさん含め、日本人スタッフは誰も何も言わなかったのか?その理由を解説していきます!
【動画】Kokiが炎上したヴァレンティノ広告
Kokiさんが炎上してしまった、ヴァレンティノの広告動画はこちらです。
問題とされる動画(炎上後、公式サイトや各種SNSより削除済み) pic.twitter.com/nFS6KOoWfr
— 滝沢ガレソ🌈🌱 (@takigare3) March 29, 2021
Twitter広告に出てきたヴァレンティノの…
帯を岩に乗せてその上に座ったり、地面に敷いた帯の上ヒールで歩いたりしてるの…なんか…なんか…ちょっと…無理……… pic.twitter.com/wnMja0f7Gu
— かに星人🦀 (@gyokai_tabetai) March 28, 2021
着物の帯の上をハイヒールで踏みながら歩いたり、帯を岩に乗せてその上に座ったりといったものです。
帯は絨毯ではなく、日本の民族衣装であり、一針一針縫っていく職人の技の結晶です。その帯をハイヒールで踏みつけるなんて侮辱行為ととられてもおかしくありません。
モデルがKokiさんでなくても批判がくることは予想できましたが、一体なぜこのような演出になってしまったのでしょうか?
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Kokiのヴァレンティノ広告で着物の帯を踏む演出になったのは何故?
今回のヴァレンティノの着物の帯を踏む広告制作チームは、以下の方々です。
Modelo:Koki: @koki
Creative Director: @pppiccioli
Art Director: @nameisriccardo
Photographer: @fiiiiiish
Stylist: @masakoogura
Hair: Taku from @t.cutters.v_v
Makeup: @yusukesaeki
モデル:Koki
クリエイティブディレクター:Pierpaolo Piccioli
アートディレクター:Riccardo Zanola
フォトグラファー:Fish Zhang
スタイリスト:masako ogura
ヘア:TAKU
メイク:Yusuke Saeki
クリエイティブディレクターは、2016年から単独でヴァレンティノに指名されたピエールパオロ・ピッチョーリ氏。
アートディレクターとフォトグラファーは日本の方ではありませんが、モデルのKokiさんはじめ、スタイリスト、ヘア、メイクは日本の方ですね。
ヴァレンティノの公式サイトでは、この広告は泉鏡花原作、寺山修司監督の映画『草迷宮』にインスパイアされたと公表しています。
寺山修司監督の映画『草迷宮』とは
寺山修司監督の映画『草迷宮』に出てくる、帯のシーンの動画はこちらです。
ヴァレンティノの件、炎上するも公式はだんまり。「寺山修司の草迷宮にインスパイアされてやっただけで、帯を地面に敷いたり踏んだりしてはいけないって知りませんでした」くらい言えばこんなにもめないのな。
寺山修司 草迷宮 全裸で走る少年は三上博史 pic.twitter.com/ArYjv2epvQ
— サクラサケ🌸ますたけ (@master_k1805) March 30, 2021
寺山修司は1960-70年代に活躍した、昭和を代表するマルチクリエイターです。
役者が着物を着ていたり白塗りであったり、日本家屋や日本の田園風景を背景にした作品が多く、アンダーグラウンドで独特な世界観は、今も国内外のクリエイターから注目されています。
寺山修司監督の『草迷宮』も、「これはちょっと、、」と、今見ると問題になりそうなシーンもたくさん出てきます。
が、昭和時代のクリエイターだったため、当時は特に問題にはなりませんでしたし、「それが寺山修司の世界」と認知されていました。
寺山修司の作品を、今更取り上げて批判しようという人はほとんどいないと考えられます。
むしろ、今でも美術館や文学館などで企画展が開催されているくらい、リスペクトされているクリエイターです。
ただ、ヴァレンティノという世界的に有名なハイブランドの広告な上に、モデルがKokiさんという、日本で有名な木村拓哉さんと工藤静香さんの次女であるという点で、今回の炎上騒ぎに発展しました。
ヴァレンティノが帯踏み広告は寺山修司の草迷宮にインスパイヤされたと言ってるけどヒールではなく裸足。っていうか全裸。 pic.twitter.com/OQBhoOwHDd
— ネコルーペ (@Lupeneko) March 30, 2021
帯踏み動画が草迷宮にインスピレーション得たものと書いてあって「えっ?」ってなった(´・ω・`)
真っ裸裸足で帯の上を駆けるような場面があったアレのことを言ってると思うけど、あれ産道を表現していて出産の暗喩とか象徴とかそんなものだと思うんだが… 余計に納得しがたいw
— 吹雪 ゆき緒🌏🌎🌍 (@blizzard_62) March 31, 2021
SNS上でも批判の声
「Kokiさんは制作側の指示に従っただけ」という、もらい事故的な意見もある一方、
「日本人として、帯を踏むという行為を疑問に思わなかったのか?」という声もあります。
ヴァレンティノの広告kokiがモデルだしこれ日本で撮ってるだろうけど
ともすればこのご時世スタッフは日本人な気がするしジャパン社のPRが立ち合ってるはずなのに誰も何も思わなかったのかね。
ていうかその耳はなんだ https://t.co/eUTqIzupSa— iroziro (@irosirobihaku) March 29, 2021
「この巨大な耳のオブジェは何?」という声もありますが、これは寺山修司作品ではよく出てくる、巨大なアートにインスパイアされているものと思われます。
ヴァレンティノが着物の帯を地面に敷いてその上をモデルのキムタクの娘が歩いてるという動画見たけど、ほんま日本の着物文化の冒涜でしかなかったし、koki?は何で帯の上は歩けませんって断らへんかったんやろと。
育ちが伺えますなぁって言われるやつやん。— 故人🍣炊きたてお米粒 (@YUEHITO) March 30, 2021
Kokiが着物の帯を踏む演出を断らなかった理由は?
日本人だったら「え、帯の上歩くなんて出来ません、、」と断りそうなものですが、Kokiさんは何故断らなかったのでしょうか?
Kokiは日本の教育を受けてこなかった
Kokiさんは幼稚園からインターナショナルスクールに通い、中学・高校は東京都世田谷区のブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウに通っています。
英語がペラペラなことはもちろん、日本語・英語・フランス語・スペイン語の4か国語が話せます!
世界で活躍することを視野に入れていたため、日本の文化や教養を勉強することは後回しになってしまったのかもしれませんね。
帯を踏んでいることが一番の批判の対象ですが、こちらの画像では、敷居も思いっきり踏んでいます。
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世界で活躍する以前に、まずは日本の文化や伝統的なマナーを学んでから世界に羽ばたいって欲しいですね。
Kokiは制作側の指示に逆らえなかった

ヴァレンティノのピエールパオロ・ピッチョーリとKokiさん
ヴァレンティノのクリエイティブディレクターのピエールパオロ・ピッチョーリ氏とKokiさんは2ショットで写真を撮るような仲ですが、Kokiさんよりも年上でキャリアのある重鎮です。
有名な芸能人2世であるKokiさんですが、世界のハイブランドの制作チームに意見を言うことは難しかったのかもしれません。
また、日本人の制作スタッフや責任者も、本国のアートディレクターに指摘することが難しかったとも考えられます。
ヴァレンティノ公式twitterの謝罪文
炎上騒動を受け、ヴァレンティノ公式がtwitterで謝罪文を発表しています。
『着物の帯ではない』と記載されていますが、そこはもはや重要ではないですよね。。
— Valentino (@MaisonValentino) March 30, 2021
木村拓哉と工藤静香の次女・モデルKokiのプロフィール
Kōki,(こうき)
モデル
本名:木村 光希(きむら みつき)
生年月日:2003年2月5日(18才)
出身地:東京都
血液型:O型
身長:170cm
体重:非公開
父・木村拓哉、母・工藤静香の次女。姉は音楽家のCocomi