知床遊覧船事故を起こした会社のコンサルをしたのは、株式会社武蔵野ということが判明し話題になっています。
株式会社武蔵野は小山 昇(こやま のぼる)代表取締役社長率いる、中小企業のコンサルタント事業を展開する会社。
コンサルした中小企業は750社以上、著書もベストセラー多数、多くの中小企業の社長から支持されています。
知床遊覧船も小山社長が指導し黒字化したと言われていますが、そのコンサル内容とはどのようなものだったのでしょうか…?
株式会社武蔵野とは
株式会社武蔵野の事業内容はこちら。
- 中小企業のコンサルタント業務
- ダスキンのフランチャイズ事業
中小企業向けのコンサルは750社以上を指導。
その実績もすごいもので、なんとコンサルした企業は
- 倒産ゼロ
- 過去最高益は450社
中小企業が勝つための独自な仕組みを作り上げたのが、小山昇社長です。
著書は20冊以上!
講演・セミナーも年間240回以上行っており、中小企業から大きな支持を得ているようです。
中小企業経営のカリスマ、小山昇社長
では、そんな小山昇社長はどのような人物なのでしょうか?
株式会社武蔵野 代表取締役社長
小山 昇(こやま のぼる)
1948年山梨県に生まれ、東京経済大学卒業。
小山昇の公式ホームページ
1977年に株式会社ベリーを設立し社長に就任、1989年に現職に就任。
1990年、株式会社ダスキンの顧問に就任。1992年顧問を退任、現在に至る。
全国の経営者でつくる「経営研究会」主催。
株式会社武蔵野は2000年日本経営品質賞、2010年国内初日本経営品質賞2度目の受賞。
現在パートナー会員720社以上の会員企業を指導、日本経営品質賞受賞の軌跡、中小企業のIT戦略、実践経営塾、実践幹部塾と、全国で年間240回以上のセミナーを行なっており、講演は明日からの仕事に役立つように、と実務を中心に展開される。
1948年生まれで、2022年4月現在74歳です。
社長なので定年退職することなく現在もバリバリにお仕事されています。
小山昇社長が知床遊覧船を黒字化したコンサル内容は?
KAZU1(カズワン)事故の知床遊覧船を運行していた、有限会社しれとこ村。
この有限会社しれとこ村について、2017年夏に株式会社武蔵野の小山昇社長がコンサルしていたことが明かされています。
その内容がこちら!
知床へプライベートで行ったはずが……
2017年夏、私は妻と世界遺産の知床に行きました。
宿泊は、経営サポート会員でもある有限会社しれとこ村(北海道、旅館業)。いい宿ですが、桂田精一社長は有名百貨店で個展を行うほどの元陶芸家で、突然ホテル経営を任され、右も左もわからないド素人。
運よく何もわからないから、小山にアドバイスされたことは「はい」「YES」「喜んで」ですぐ実行した。
知床観光船が売り出されたとき、私は、
「値切ってはダメ! 言い値で買いなさい」
と指導した。世界遺産のなかにあるホテルが売り出されたときも、
「買いなさい。自然に溶け込む外壁にしなさい」
と指示した。すると、赤字の会社があっというまに黒字に変わった。
ただ、ところどころでもったいないところがあった。当時の旅館の名前「国民宿舎桂田」も無味乾燥で、お客様がラブストーリーを感じない。
「夕映えの宿」と知床らしい名前に変えるべきとアドバイスした。
知床の冬は寒すぎて客数が減りますが、それなら寒さを逆手に取って、外にテントでも張ってマイナス20度の世界を体験できるプランを販売すればいい。
ハイボールも、普通の氷の代わりに氷柱(自然の氷柱は保健所が許可しないので人工でつくった氷柱)を使えば、倍の値段で売れます。私は観光で行ったはずなのに、結局、経営指導して帰ってきました(笑)。
BIGLOBEニュース
小山昇社長の、有限会社しれとこ村へのコンサル内容をまとめると、
- 知床観光船が売り出されたとき、「値切ってはダメ!言い値で買いなさい」と指導
- 世界遺産のなかにあるホテルが売り出されたときは、「買いなさい。自然に溶け込む外壁にしなさい」と指導
- 旅館の名前「国民宿舎桂田」を「夕映えの宿」に変更
- 寒さを逆手に取って、外にテントでも張ってマイナス20度の世界を体験できるプランを販売
- ハイボールも、普通の氷の代わりに氷柱(人工)
このコンサル内容を見ると、なるほど、コンサルタントとして的確なアドバイスなのかなと思います。
ただ、気になるのはこちらです。
ベテラン解雇も黒字化に貢献?
有限会社しれとこ村の社長は2〜3年前に現在の桂田精一社長に代わりました。
知床遊覧船にはそれまで、一流のベテラン船長が4〜5人いたのですが、社長により全員解雇。

その結果変わったのは、会社が支払う社員への給料です。
ベテラン船長を解雇してアルバイトを集めたと言われています。

- ベテラン船長:月収30〜35万円
- アルバイト:月収15〜20万円
船長を解雇するというコンサル指導を小山昇社長が行ったかどうかは、明らかになっていません。
人件費を削減することで、会社の経営を改善することができます。
有限会社しれとこ村の桂田精一社長は会社の経営を第一に考え、人件費のかかるベテランを解雇したのでしょうか…
まとめ
知床遊覧船を運行する有限会社しれとこ村の桂田精一社長は、元陶芸家だったのですね。
有名百貨店で個展を行えるということは、なかなか人気もあったのではないでしょうか。
しかし突然ホテル経営を任された、右も左もわからないド素人だったとのこと。
経営コンサルを小山昇社長に依頼し、黒字化には成功しました。
しかしリスク管理についても、専門家からしっかり指導を受けて欲しかったなと思います。